法科大学院協会が主催し、日弁連が共催する法科大学院キャラバンが4月24日に開催されました。イベントのページはこちらから。
このイベントは、法科大学院への志願者が減少していることから、法科大学院を会員校とする法科大学院協会が、法科大学院で学ぶことの魅力などを伝えるために実施しているもので、2014年の初開催のときの企画段階からお手伝いをしています。
現在の弁護士の仕事は、必ずしも従来の法廷で活動する弁護士というイメージに限らず、企業や行政の中であったり、これまで弁護士が活動してこなかった分野を切り拓いて活動したり、他職種と協働して問題の解決をする仕組み作りに取り組んでいたりと、実に多様です。
法科大学院キャラバンでは、そのような多様な弁護士の活動を座談会等で知ってもらったり、裁判官や検察官に仕事の実際などを語ってもらったりをしながら、法曹の魅力を伝えていますし、法科大学院生にも生活や勉強のことをお話ししてもらうことで、法科大学院で学ぶことの意義なども理解してもらうような内容となっています。また、各ロースクール毎のブースがあり、授業の実際や学費・支援に関することも率直に質問できるようになっています。
昨年は企画を進めていたものの、新型コロナウイルス感染症の流行による影響により、開催中止となってしまいました。
今年はZoomを使った初の全面オンラインとして開催しましたが、参加申込は800名以上とかってない規模となり、500名を超える学生さんたちが同時接続していたように思います。また、東京会場への参加は東京及び近郊に居住する学生さんがほとんどであるのが例年でしたが、今年は全国から広く学生さんが参加していました。他方で、会場で学生さんたちと率直語らうことを楽しみにしていた運営側としては、画面越しでしかお話が出来ないことに寂しさを感じる部分もありました。
コロナ禍を経て社会は変わりつつありますが、オンラインの全面的な活用など、社会様式の変化とそのメリット・デメリットを改めて感じたイベントでした。