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シンポジウム『法科大学院における法学未修者教育の更なる充実に向けて』


不安定な天気が続く今日この頃ですね。革製品をこよなく愛せるものとしては、急な雨が降ることの多いこの季節は、ちょっと苦手です。
 さて、本日は、私が理事を務める法曹養成ネットワーク(略称 プレネット)と法科大学院協会との共催によるシンポジウム『法科大学院における法学未修者教育の更なる充実に向けて』が開催され、私も司会進行として登壇してきました。このシンポジウムは、プレネットが昨年受託した令和3年度先導的大学改革推進委託事業「法科大学院における法学未修者教育の更なる充実に関する調査研究」を前提に、調査研究の内容をどのようにして教育現場に活用していくかという視点から、研究内容の報告と、調査研究の成果を取り入れた実際の授業の実施報告をし、質疑応答・ディスカッションをさせていただきました。
 法科大学院は、多様な法曹を育てることを理念として制度設計がされていて、そのためには非法学部や社会人経験者を含む法学未修者をこそ、きちんと教育して法曹にしていかなければなりません。しかし、実際には、法学既修者の合格率が例えば累積7割を超える(特に直近3年)のに対して、未修者の累積合格率は5割に満たない状況にあります。また、未修者コースの入学者数も一時期の勢いを完全に失っています(法科大学院の入学者数がそもそも・・・という話はありますが)。そのため、多様な法曹を社会に送り出すためには、未修者教育の改善・充実が不可欠です。
 今回の調査研究が、また本日のシンポジウムが、未修者教育の改善・充実のための一助になればと願ってやみません。