この度、日弁連の定期研修会の講師として、医療事件について研修をさせていただきました。
日弁連では、特に弁護士が少なく司法サービスの提供が十分でない地域における司法基盤の充実のため、ひまわり事務所を担う弁護士や各地の法テラス事務所に勤務するスタッフ弁護士の養成のために、定期研修会を実施しています。
カリキュラムとしては、いわゆるマチ弁として活動するための一般民事・家事や刑事事件などのほか、選択科目が用意されており、私が講師をした医療事件も選択科目として用意されています。
私は医療問題弁護団に所属し、個人のお客様の案件では医療事件(患者側)に特に力を入れて活動しているところ、定期研修会の講師を務められていた医弁の先輩からご指名をいただき、講師の後任を拝命することになりました。
医療事件は、医療という高度な専門性のある分野であるため、事実経過を分析・把握し、専門的知見を踏まえて、法的な責任追及をする(可否を判断する)必要があり、難易度・専門性の高い事件類型と言われます。
私自身もまだまだプロフェッションとは到底いえない分野ですが、これまで医弁の先輩方と事件をご一緒し、様々経験をさせていただきました。
日頃の弁護士としての活動はもちろん、こういった研修の場で、後輩たちに「恩送り」ができたらと思い、務めさせていただきました。